1月1日 今回の掲示板
写真をクリックすると別ウィンドウで開きます。
今回の掲示板
1月1日、お寺の伝道掲示板の言葉を書きかえました。
今回は一休宗純、つまり「一休さん」の言葉です。
一休さんは亡くなる前に手紙を残しました。「私が亡くなり、いつか皆がどうしようもない困難に出遇った時、この手紙を開けなさい」
数年後、お寺が大変な困難に見舞われます。ふと手紙のことを思い出したお弟子さんが救いを求めて手紙を開けました。
そこには三つの言葉が書かれてありました。
「心配するな、
大丈夫、
なんとかなる」
一見楽観的な、安直な、そんな印象を受ける方もおられるかもしれません。
しかし一休さんがこの言葉に込めた想いは、
「生きていれば、自分ではどうすることもできない困難に出遇っていく。しかしどうすることもできないことに思い悩むよりも、今目の前の、自分にできることに力を注いでゆきなさい」、つまり「今を一生懸命生きてゆきなさい」という想いだったようです。
先日の日本レコード大賞で大賞を獲ったのはMrs. GREEN APPLEの「ケセラセラ」。ケセラセラとは「なるようになるさ」、これは「今を一生懸命生きてゆこう、その先のことはなるようになるさ」という意味なのだそうですね。
一休さんの最期のお手紙にも通じる言葉、そんな気がします。
今年一年が私達にとってどんな一年になるのか、先のことばかりはわかりません。
ですが、今年の年の瀬を迎えた時に、「いろんなことがあったけれど、思うようにいかないことも沢山あったけれど、一生懸命頑張った一年だった」「一日一日を大切に生きることができた」と振り返っていくことができるような、そんな日々を過ごしてゆけたらと思います。
皆様、今年もどうぞ、宜しくお願い申し上げます。
合掌