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8月7日 今回の掲示板

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今回の掲示板

中国の曇鸞大師という大変高名なお方の言葉です。

「蟪蛄(けいこ)春秋を知らず、
伊虫(いちゅう)あに朱陽(しゅよう)
の節を知らんや
知るものこれをいふのみ』

と示されています。

意味は
『蝉は春や秋を知らない。
ゆえにこの虫は今自分が夏を生きている
ということも知らないのである。
ただ蝉が鳴くのは夏ということを
人間が知っているというだけである』

という意味になります。

ここだけ読みますと、セミというのは「井の中の蛙大海を知らず」のように世間知らずな生き物だと受けとる方もおられるかもしれません。

しかし、セミは与えられた場所で与えられたいのちをただひたすら懸命に生きていると受け止めることもできるのではないでしょうか。

私達も自分が今どこを生きているのか、何のために生きているのか、「自分のことは自分が一番よくわかる」とは言いながらも、実は大切なことが見えていないということもあるような気がいたします。

与えられた場所で与えられたいのちをただひたすら懸命に生きる、ひと夏の限られた生涯を懸命に生きるセミの姿から教えられることがあるような気がいたします。
合掌